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2022.01.14

ちょっぴり大人なご飯のお供に。風情たっぷりな冬の一品、“朴葉みそ”

森と暮らしがこれからもずっと続いていくために。森の恵みのレシピや持続可能な社会をつくっていくために知っておきたいことをまとめた小さなweb事典です。

1月も中旬までやってきました。近頃の信州は、雪がしんしんと降り積もる寒さ厳しい日々が続いています。

先日、冬の森を歩いていた時にひと際大きい朴葉(ほおば)を見つけました。周りに落ちている葉っぱの何倍もある大きくてぼってりとした形の可愛らしいこの葉っぱ。

岐阜の飛騨高山地域では「朴葉みそ」という料理があります。葉っぱの上で、味噌や薬味、きのこなどを焼いて食べる風情たっぷりなこの料理。朴葉を見ていると急に食べたくなったので、今回作ってみました。

ホオノキについて

<分類>モクレン科モクレン属

<生えている場所>
比較的、日本全国の森で見ることができます。うすい灰色のツルっとした樹皮をしていて、大きな葉っぱを付けているので、森の中では見つけやすい木の1つなのではないでしょうか。

<葉っぱの収穫時期>
朴葉みそをつくるための葉っぱは、11月半ばごろ~12月初旬くらいの落ちたてのものを使います。朴葉みそ以外にも、朴葉は色んな使い方ができます。信州木曽の郷土食の1つである朴葉巻き。これは、5月中旬~6月初旬に採ってきた朴葉に米粉のお団子を包んで蒸したおやつです。岐阜には朴葉寿司という食べ物もあります。葉っぱに抗菌作用が含まれているので、食べ物が痛みにくいという嬉しい効果もあるんだそう。

初夏に収穫した朴葉を使った”朴葉寿司”

材料

山から採ってきた朴葉 1枚、ねぎ 適量(青い部分でも、白い部分でもOK)、味噌 50g、砂糖 小さじ1(お好みの加減で調整してください)、みりん 大さじ2、酒 大さじ2、しょうゆ 小さじ1/2

作り方

(1)朴葉をさっとお湯にくぐらせる。(こうすることで、朴葉が柔らかくなります)

(2)キッチンペーパーなどで、お湯にくぐらせた朴葉を丁寧に拭いて、汚れを取る。

(3)ねぎをみじん切りにする。

(4)味噌やみりん、お酒といった調味料を全部混ぜる。

(5)先ほど刻んだねぎを、調味料と一緒に混ぜ合わせる。

(6)カセットコンロに網を置いて、朴葉を敷く。そして、その上に先ほど作った味噌を乗せる。
ポイント:火が通りやすいように、少し薄く伸ばすように味噌を乗せると焦げ目も楽しめて美味しく仕上がりますよ。焼き網を持っていない方は、フライパンなどでも代用することができます。

(7)味噌がふつふつしてきて、周りがほんのり焦げ目が付きはじめたら出来上がり。

朴葉味噌を焼きながら、白いご飯と一緒にちびちび食べる。雪を見ながら、日本酒と合わせていただいたりなんて、最高の贅沢ですよね。森の中でホオノキと出会ったら、ぜひ試してみて下さい。

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