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2021.12.01

冬の訪れを感じる、森の真っ赤な宝石。お茶請けにぴったりなガマズミの大根漬け


森と暮らしがこれからもずっと続いていくために。 森の恵みのレシピや持続可能な社会をつくっていくために知っておきたいことをまとめた小さなweb事典です。

会社のすぐそばにある、やまとわの森。何気なく歩いていると、真っ赤な実をたくさん実らせた木を見つけました。調べてみると、”ガマズミ”という樹木でした。

森の真っ赤な宝石ともいわれる、ガマズミの実。なんでも、木は鎌の柄に使われ、実は酸っぱい実をつけることから、”ガマズミ”という名前になったという説があるそうです。

今回は、この実を使って大根漬けを作ってみました。この実は、お酢の代わりになる他、お漬物に優しい色を付けることもできるようで、長野県の戸隠では「赤漬け」として親しまれてきたようです。

くせになる食感と味でお茶請けにぴったり。森でもしガマズミに出会ったら、ぜひ作ってみて下さい。

ガマズミについて

<分類>スイカズラ科ガマズミ属

<生えている場所>
日本各地の明るい雑木林によく生えています。やまとわの森では、陽が当たりやすい林縁部(森と畑の境目)に生えていました。

< 実の収穫時期 >
真っ赤な実がなるのは、9月~10月ごろ。ただし、その時期に食べるととても酸っぱくて食べられません。10月末~11月の霜が降りる寒い時期になると、白い粉がふきはじめます。そうすると、食べごろ合図です。(干し柿と似ていますね)

材料

大根 1/3カットの半分、塩 小さじ4、砂糖 小さじ5、ガマズミの実 適量

作り方

(1)水を張ったボールにガマズミの実を入れて、優しく洗う。
ポイント:強く洗うと実がはじけてしまうので、優しく洗ってください。

(2)1/3カットの大根の皮を剥く。

(3)皮を剥いたら、大根をたてに4等分に切る。

(4)(3)でカットした大根の半分を、好みのサイズにいちょう切りします。(半分は長漬け用に、そして半分は切り漬け用に使います。今回は、5mmほどの薄さにカットしました。)

(5)砂糖と塩、そしてズミの実を一緒に混ぜる。

(6)カットした大根に(5)の調味料を入れて和える。
ポイント:この段階で少し水分が出てくると思うので、味見をして調味料の調整をしてもいいです。私たちは、この段階で砂糖を少し追加しました。

(7)長漬けの場合は、調味料を大根に塗り付けるような形でもみ込んで下さい。

(8)2~3日つけこんだら、完成!
ポイント:最初は水分が少ないですが、徐々に大根の水が抜けて下記の写真のようになります。定期的に、容器の上下をひっくり返しすと、まんべんなく漬けることができます。

長漬け切り漬けを比較してみました。左が長漬け、右が切り漬けです。長漬けの方が、ズミの実をつぶしながら揉み込んだのできれいな色が出ました。味や食感の違いも楽しむことができるので、ぜひお試しあれ。

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