森と暮らしがこれからもずっと続いていくために。森の恵みのレシピや持続可能な社会をつくっていくために知っておきたいことをまとめた小さなweb事典です。
4月下旬から5月初めころ「そろそろかな ? 」と毎年楽しみになるタケノコ。今年も竹林があるお宅からお声がけいただき、タケノコ堀りに行って来ました。
タケノコについて
タケノコの種類はたくさんありますが、一般的な食用のタケノコは孟宗竹(もうそうちく)の若芽です。タケノコの漢字表記として「竹の子」のほかに「筍」がありますが、これは約10日間(一旬)で竹になることから来ているとか。成長が早いことで知られ、“雨後の筍”という言葉があるとおり条件が揃うと次々に伸び始めます。
<収穫時期>
4月下旬から5月上旬頃
タケノコ掘り
(1)竹の根は地下茎で広がることから、竹林の中だけでなく外に生えていることも。まだ地表にあまり出ていないタケノコは、とがったタケノコの先を足の裏で感じて見つけることができます。
(2)収穫したタケノコは、硬い根元や汚れている部分を包丁で切り落とします。
(3)たくさん収穫できました
タケノコのアク抜き
(1)収穫してからなるべく早いうちに、タケノコのアク抜きをします。アク抜きのために、米ぬかと唐辛子を用意します。
(2)タケノコの先を切り落とし、切り込みを入れます。米ぬかと唐辛子を入れて水を注いで火にかけ、沸騰したら落し蓋をして弱火にしてしばらく煮ます。
ポイント : タケノコが湯から顔を出さないように、また吹きこぼれやすいので注意します。時間はお好みで。今回は2時間ほど火にかけました。
(3)火を止めて、そのまま冷ましてから皮をむきます。
ポイント : 今回は一晩そのまま置きました。
(4)皮をむいたら、料理に使うまでは水に入れて保管します。
ポイント : 保管用の水は毎日変えた方が良さそう。2~3日以内に使うと安心です。アク抜きで使用した米ぬかと唐辛子入りの水に入れて保管すると、4~5日くらい日持ちするそう。
タケノコ料理
新鮮なうちにアク抜きしたタケノコは、アクも少なくてわさび醤油で刺身のように食べることもできます。定番の煮物や炊き込みご飯のほかに、チンジャオロースのような中華系炒め物や肉まんの具材として、様々な料理に使えます。
アク抜きは、ほんのすこし手間と時間がかかりますが、そんなことは気にならないくらい美味しいタケノコ。次食べられるのはまた一年後。今から来年の春がとてもとても楽しみです。