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2023.06.12

「どこの木で誰が作ったのか」が分かるものづくり。伊那谷の広葉樹をつかって新設工場の家具を作りました

伊那谷に本社がある企業の工場新設にあたって、社員食堂用や会議室用のテーブルや椅子など数種類の家具を製作しました。

社員食堂にはサクラ9台、クリ4台、合計13台。シンプルなデザインのテーブルを製作しました。木質化されたことによって温かみのある空間になり、ランチの時間が楽しくなったという声を頂いています。

会議テーブルには、サクラを使用。天板はどっしりとした厚みを活かしながら、端を斜めに面取りすることですっきりとしたデザインになっています。また、脚を斜めに入れることでテーブルの安定感や強度を維持しつつ、座った時に足が当たらないように工夫しました。

電話台にはクリを使用。玄関やホールに置いて花を飾るなど、電話台以外の用途にも幅広く使えます。台の下に物を入れたり取り出したりしやすいだけでなく、入れたものが落ちにくいように縁に工夫をしました。

ハンガーラックにはカツラを使用。壁にピッタリつき、部屋に置いても邪魔にならないように工夫しています。またハンガーは、サクラの白太(白い部分)と色味が濃い暗褐色のエンジュを用いて薄くした材を重ね合わせ、曲げ固める加工をひとつひとつ手作業で行いました。

このほかに、打ち合わせスペースの丸テーブルと椅子、室名表示プレート、ダストボックスなども製作しています。

それぞれの家具ひとつひとつに職人の想いや技が詰まっていますが、伊那谷の広葉樹を使っているため、その木材がどんなところに生えていた木なのかまで知ることができます。「誰が作ったのか」「どこに生えていた木なのか」が分かる家具。道具として使うだけでない魅力がたっぷり詰まっています。

<information>
・納品家具
丸テーブルと椅子、会議テーブル、ハンガーラック、ハンガー、ダストボックス、電話台、室名表示プレート
・樹種/サクラ、クリ、カツラ、ヒノキ、エンジュ
・木の産地/伊那谷
・納品日/2018年10月

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