森と暮らしがこれからもずっと続いていくために。森の恵みのレシピや持続可能な社会をつくっていくために知っておきたいことをまとめた小さなweb事典です。
実りの秋、野菜も果物も美味しい季節になりました。色々美味しいものがある中で、秋らしさを感じさせてくれる食材のひとつに栗があります。栗は食べて美味しいだけでなく、その“ころん”とした姿は本当にかわいらしく見ているだけでも癒されます。
小さくて可愛らしい山栗も魅力的ですが、大きな小布施栗が手に入ったので、その大きさを生かした“渋皮煮”を作りました。
材料
栗 500g、砂糖 400g、水 1リットル(砂糖を入れて煮る時の分量)、重曹(小さじ3)
作り方
(1)栗を洗い、ボウルに入れ、ひたひたになるくらいまで熱湯を入れて冷めるまでそのまま置きます。
(2)お湯が冷めたら、鬼皮をむいていきます。
ポイント : 鬼皮の下の渋皮を破らないように気を付けながら丁寧にむいていきます。
(3)栗を鍋に入れて、ひたひたになるくらい水を注ぎます。そこに重曹(小さじ1)を入れて火にかけます。
(4)沸騰したら弱火にして15分間煮て、アクを抜きます。
(5)ザルにあけ、水に入れて渋皮を破らないように丁寧に汚れを取り除きます。
ポイント : 筋を丁寧に取り除きます。無理やり取ろうとすると皮が破けてしまうので、そっと扱います。
(6)ふたたび栗を鍋に入れ、水をひたひたに注ぎ、重曹(小さじ1)を入れて火にかけます。沸いたら弱火で15分。ザルにあけ、水の中で汚れを取り除きます。
ポイント : (3)~(5)と同じ作業になります。これを合計3回繰り返します。回数を重ねると栗がどんどん綺麗になっていきます。
(7)3回繰り返した後。つるつる綺麗になっています。
(8)鍋に水1リットルを注ぎ、砂糖を400g入れます。火にかけて沸いたら栗を入れ、落し蓋をして弱火で1時間煮ます。
ポイント : 砂糖の種類はお好みで。今回は、3分の1くらいザラメを加えています。
(9)火からおろした鍋に蓋をし、一晩このまま置いておきます。
(10)一晩経ちました。栗を先に容器に移します。
ポイント : 皮がとても柔らかくなっているので、壊れないように気をつけながら入れていきます。
(11)残った煮汁を大体3分の2になるくらいまで煮詰めます。
(12)煮汁を容器に注ぎます。粗熱が取れれば、冷蔵庫へ。
出来立ても美味しいですが、少し置いておくと甘さが馴染み、さらにしっとりとした食感になります。栗のおいしさを丸ごと味わえる渋皮煮。手間も時間もかかりますが、それも美味しさのうちです。
栗のやさしい甘みが嬉しい栗おこわも絶品ですよ。