森と暮らしがこれからもずっと続いていくために。森の恵みのレシピや持続可能な社会をつくっていくために知っておきたいことをまとめた小さなweb事典です。
自宅の敷地内に赤い実をつけた何かがあることは分かっていましたが、雨続きだったのでそばに行って確認することもなく「へびいちごかな」と思いながら、毎日そばを通り過ぎていました。
梅雨の晴れ間に、その赤い実に近寄ってみました。
ラズベリーのような粒々、真っ赤に熟していてなんだか美味しそうな予感。調べてみると、野イチゴの一種“ナワシロイチゴ”ということが分かりました。
苗代(なわしろ:稲の種まき)の頃に赤い実をつけることが名前の由来と言われていますが、実際に実が熟して食べ頃になるのは6月から7月頃。ひょっとしたら、花が咲くのが苗代の頃ということなのかもしれません。
このナワシロイチゴで、ジャムを作ってみることにしました。
ナワシロイチゴについて
<分類> バラ科キイチゴ属
<生えている場所>
道端や日当たりの良い斜面などに生えている。花は5月~6月に咲きますが、花弁が開かないためあまり目立ちません。
<収穫時期>
6月~7月頃。
材料
ナワシロイチゴ 100g、グラニュー糖 25g、レモン汁 少々
作り方
(1)ナワシロイチゴを軽く水洗いしてごみを落とし、水気を取る。
ポイント : つぶれやすいので扱いに注意する
(2)鍋にナワシロイチゴを入れてグラニュー糖をかけて、しばらく置きます。
(3)グラニュー糖が馴染んで、水分が出てきたら弱火にかける。実が柔らかくなってきたらつぶします。
(4)実がつぶれたら、火からおろして、濾し器もしくは目の細かいザルで濾して種を取ります。
ポイント : 私は種が気になったので濾しましたが、気にならない方はこの工程を省いてそのまま(5)へ
(5)レモン汁を加えて、弱火にかけて煮詰めます。
ポイント : レモン汁は酸味が加わるだけでなく、色止め効果もあります。
ジャムは冷めると出来上がり直後より少し固まるので、煮詰め過ぎないように気を付けます。
色鮮やかな綺麗なジャムが出来上がりました。
ヨーグルトに入れると彩りも良く、甘酸っぱい美味しさが口に広がります。
季節限定の自然の恵み、美味しく頂きました。