森と暮らしがこれからもずっと続いていくために。森の恵みのレシピや持続可能な社会をつくっていくために知っておきたいことをまとめた小さなweb事典です。
やまとわの森では、5月下旬ころから実をつけた山椒の木を見かけるようになります。
この頃のやわらかな山椒の実を下処理して、冷凍しておけば一年間ずっと使えるそう。昨年つくった“実山椒のオリーブオイル漬け”や、ちりめんじゃこと一緒に甘辛く炊く“ちりめん山椒”、粉山椒など山椒の実の食べ方はたくさんあります。
その中で今回は、簡単でしかも幅広い料理に使える調味料“実山椒の醤油漬け”を作ってみました。
実山椒について
< 分類 > ミカン科サンショウ属
< 生えている場所 >
比較的、日本全国の森で見ることができる植物です。特に、色んな樹木が生えている雑木林の少しじめっとした木陰に生えています。オスとメスに分かれていて、メスの木のみ実を付けます。
< 収穫時期 >
5月から6月ごろに収穫すると、柔らかい実山椒を収穫することができます。実が固くなってから収穫したものは、粉山椒をつくることができます。
材料
実山椒 適量、醤油 適量
作り方
(1)山椒の実を森に収穫に行きます。
ポイント : 新鮮なものを使って調理することが大切なので、できるだけ調理の直前に収穫に行きます。
(2)実だけを取り出して軽く水洗いします。
房になっているものをなるべく一粒ずつになるようにしていきます。
(3)沸騰したお湯に山椒の実を入れて、5~7分ほど茹でます。その後、1時間ほど冷水につけます。
ポイント : ゆで時間や水につける時間はお好みで。時間をかけるほど、辛みが抜けます。
(4)山椒の実の水気を取り、瓶へ入れて醤油を注いだらできあがり。
実山椒を醤油につけてから約2ヶ月経ちました。山椒の実にしっかり醤油が浸みて、鮮やかだった緑色がほんのり茶色くなっています。
お昼休み、卵かけご飯のお醤油代わりに実山椒を乗せてみました。辛すぎず、しょっぱすぎず、山椒の良いかおりがします。歯ごたえも程よくとっても美味しいので、この後さらにスプーンで3杯ほど実山椒を追加しました。
冷ややっこにかけたり、焼き魚にほんの少し垂らしたり、色々な料理のアクセントとして使えそうです。
さわやかなかおりがお料理を引き立ててくれる森の調味料。よろしければぜひ、作ってみてください。