基本の木会議とは?
2か月に一回のペースで開催される、やまとわ全体のミーティング。テーマも開催場所もその時の担当者が自由に決めることができます。それぞれの拠点で働いているスタッフが一堂に集い、その時のテーマでディスカッションしたり、勉強をしたりしながら、スタッフひとりひとりのスキルアップを図るものです。
第26回基本の木会議は、経木の端材の活用がテーマ。
製品を作る中で出る端材の活用として皆で使えるベンチと経木の座布団を作り、その過程で鉞(まさかり)や斧、手斧(ちょうな)を使い丸太から皮をむく“はつり”など手道具を使ってスタッフで体験していきます。
道具は職人が個人で所有しているものをお借りしました。
まずは丸太をつかったベンチづくり。あらかじめ用意されたアカマツの丸太を使って、3チームに分かれて協力しながら進めていきます。それぞれのチームにチェーンソーを使う農と森事業部のメンバーと木工事業部の職人が入っていて、アドバイスを受けながら全員で取り組みました。
チェーンソーで切り込みを入れた後、ベンチの脚と座る部分がピタッと合うように手道具で少しずつ調整。続いて座面になる部分を削っていきます。
銑(せん)を使って角を取る作業は、酒井さんの腕の見せどころ。どんどん表面が綺麗に仕上がっていきます。
全チームのベンチが完成したら、続いて経木とひのき紐の端材をつかった座布団作り。アカマツのベンチに座る時、洋服がヤニで汚れる可能性があるため座布団を使って座れるようにひとり一枚ずつ作ります。
担当者から座布団づくりのコツの説明がありました。幅が約4㎝、長さが40cmの経木の端材を3枚ずつ重ね、縦横10枚ずつ使って、網代編みにしていきます。ずれが出ないように隅をクリップで止め、微調整。
全て重ね終わったら、飛び出てしまった部分をハサミで切って穴をあけ、紐を通していきます。紐を通してしばったらできあがり。
できあがったベンチはやまとわの森へ設置する予定。お昼休みや休憩時間、また休みの日にも気軽に利用できるベンチの完成で、今後スタッフ同士のコミュニケーションも活発になりそうです。
最後に、代表取締役の中村から「現代は他にも便利な道具があるけれど、昔の道具の良さを体験できる良いきっかけになった。技術や技が必要ではあるけれど、練習重ねてうまくなっていく。」という話がありました。
仲間と一緒に楽しみながら昔の道具を使ってベンチを作り、座布団を作る。さらに作ったベンチを今後も活用していく楽しみもできた基本の木会議でした。