森と暮らしがこれからもずっと続いていくために。森の恵みのレシピや持続可能な社会をつくっていくために知っておきたいことをまとめた小さなweb事典です。
11月。日が短くなり、朝夕の寒さも厳しくなってきました。
“和菓子の甘さは干し柿をもって最上とする”
和菓子職人さんは、干し柿の甘さをちょうど良い甘さの基準としているそう。甘いものが貴重だった昔、干し柿が和菓子の甘さの基準になったというのは納得できます。
干し柿は保存がきく上、自然で柔らかな甘さ、おだやかでやさしい風味がします。日本人にとって、柿は最も身近な果物のひとつと言っても良いのではないでしょうか。
これから寒くなるにつれ、段々甘くなっていくことを想像してワクワクしながら干し柿を作ってみました。
材料
渋柿 適量、焼酎(35度以上)適量
作り方
(1)渋柿を用意します。
ポイント : 紐につるしやすいように枝が残ったものが干し柿に適しています。
(2)渋柿の皮をむきます。
(3)全部むき終わりました。
(4)カビを防止するために、ひとつひとつ焼酎につけます。
ポイント : 熱湯にくぐらせる方法や、熱湯にくぐらせてから焼酎につける方法もあります。
(5)むいた柿を麻紐にしばります。
ポイント : 紐の重なり方が異なる輪をふたつ作ります。ふたつの輪を重ねて柿の枝を通し、引っ張ってしばります。この結び方は“クラブヒッチ”(巻き結び)という方法になります。
(6)風通しの良いところにつるします。雨が当たらない場所が安心です。
(7)一週間後。皮が乾燥してきたことを確認出来たら、破れない程度の力で様子を見ながらひとつずつ揉みます。
(8)乾燥が進み、白い粉が出てきたら食べ頃。このまま、出来上がるのを待ちます。
これからどんどん寒さ厳しくなりますが、あたたかなお茶と一緒にほっこりする日を楽しみに。