農林業

やまとわの堆肥/36 COMPOST

地域資源を循環させる堆肥づくり

やまとわの堆肥づくり

地域資源を生かして、完熟堆肥をつくっています。原材料は、農場内のポニーの馬糞、近隣農家の鶏糞、落ち葉、米ぬか、もみがら、赤土。地域内の未利用資源を良い堆肥に変えていくことで、資源循環を生み出すことを目指しています。
人の知恵やテクノロジーと自然の循環・エコシステムを組み合わせて、土の中の微生物や環境にも優しい堆肥づくりをしています。

完熟堆肥とは

完熟堆肥は、有機物が微生物の働きでじっくり分解され、安定した状態になった肥料です。馬糞や落ち葉などが時間をかけて発酵し、栄養が豊富で土の保水性や通気性を改善するものです。土壌環境が整い、植物が健やかに育ちやすくなります。

やまとわの堆肥のつくり方

・人と微生物の共存、そして五感で感じる現場
単に温度計で測るだけでなく、堆肥舎で日々の堆肥の状態を目で見て、手で触り、鼻で確かめながら、微生物がどのように働いているか感じとりながら時間をかけてつくっています。

・60-70℃まで上げて衛生的な堆肥をつくる
微生物の発酵活動が活発になることで、堆肥内部は60-70℃まで上がります。この60℃以上の期間が数日続くことで、病原菌や雑草種子は生存できなくなります。こうしてつくられた堆肥は、畑やプランターに雑草を持ち込んだりせずに野菜を栽培しやすいものとなります。

・専用の堆肥舎で安定した環境管理
堆肥舎は、雨風の影響を最小限に抑え、安定した温度管理ができる環境をつくるために重要です。やまとわでは、良い堆肥を安定してつくるために設計をした堆肥舎で堆肥づくりを実践しています。

堆肥の使い方

やまとわの堆肥は、もちろん自分たちの農場でも使っているもの。農家としておすすめできるものです。基本の堆肥になりますので、様々な野菜やお花、観葉植物などにお使いいただけます。完熟堆肥は嫌なにおいが全くしないため、プランターや室内の植物にもご使用いただけます。

【元肥として使う場合】 

・プランターの場合 買ってきた土や使っている土に対して、やまとわの堆肥を10~20%混ぜます。混ぜることが難しい場合、土の上からふりかけるだけでも効果が期待できます。 

・畑の場合 やまとわの堆肥を2~4リットル/㎡を目処に、畝立て前に土に入れて耕してください。表層に浅くすき込むだけでも効果が期待できます。


【追肥として使う場合】

・プランターの場合 株元周辺の表面を覆うように、やまとわの堆肥を1~2リットル振りかけてください。その後、水やりをするとより高い効果が期待できます。

・ 畑の場合 やまとわの堆肥を1~2リットル/㎡を目途に、土の上に振りかけてください。作物が小さいときは株元、大きくなってきたら畝肩に入れるなど、成長に合わせて場所を変えるとより高い効果が期待できます。 


【古い土の再生や土壌改良剤として使う場合】 

・プランターの場合 3~5年使ってきた土に対して、やまとわの堆肥を10~20%混ぜ合わせてください。その後、作物を育てる際に元肥を入れる作業を別途行ってください。土壌改良と元肥を入れる作業を同時に行いたい方は、やまとわの堆肥を20~30%混ぜ合わせてください。

・畑の場合 やまとわの堆肥を2~4リットル/㎡を目処に、畝立て前に土に入れて耕してください。その後、作物を育てる際に元肥を入れる作業を別途行ってください。土壌改良と元肥を入れる作業を同時に行いたい方は、やまとわの堆肥を4~6リットル/㎡混ぜ合わせてください。

やまとわの堆肥のつくり手

農と森事業部 小瀧 誠

2019年、農と森事業部の立ち上げメンバーとして入社。夏は農業、冬は林業を実践しながら、現在は主に農業事業を担当しており、作物の栽培管理や堆肥づくりに携わっている。五段農園が開催する「堆肥の学校」を2022年に修了。地域の未利用資源を利用可能な資源にかえる堆肥の機能や持続可能性に魅力を感じている。林業事業では、一般山林整備から特殊伐採のクライマーを担当している。趣味はロッククライミング、ポッドキャスト鑑賞。

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