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2021.12.09

名前とは裏腹に爽やかなブルーが涼しげな クサギ染め

森と暮らしがこれからもずっと続いていくために。 森の恵みのレシピや持続可能な社会をつくっていくために知っておきたいことをまとめた小さなweb事典です。

11月上旬、可愛らしい花のような実のようなものがついている木に気がつきました。鳥が好んで食べる実のようで、残り少なくなっています。気になって調べてみると、漢字では“臭い木”と書いてクサギ(臭木)という植物であることが分かりました。

葉っぱが臭いためクサギという名前がついているようですが、少し青臭さが強いにおいがしただけで私はそこまで気になりませんでした。
この宝石のような実を使うと、青色の染め物が出来ることが分かりました。草木染めで青系の色が出るのは藍とクサギだけだそう。木の高い方に残っているクサギの実を収穫してみました。

クサギについて

<分類>シソ科クサギ属

<生えている場所>日当たりの良い原野、低山、道傍など。やまとわ36オフィスでも、とても日当たりの良い通路沿いに生えていました。パイオニアプランツの一種である。

<実のなる時期>花は白色で8月ごろに開花。10月から11月にかけて実がなる。

花びらのように見える赤い部分は、ガク。ガクから綺麗なブルーの実をひとつずつ外します。

残念ながら、今年収穫できたのはたったの25g。それでも、どんな色に染めることが出来るのかやってみたくて、4回煮出して約700mlの染料を作り、ふきんを2枚染めることができました。

豆乳を使って染まりやすくしたり、ビー玉や糸を使って模様を作ったり。わずかな材料でしたが、工夫して楽しむことが出来ました。
来年は、時期を逃さないように注意して観察しながら、もっと沢山のクサギの実を集めて染めてみたいと思います。

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