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2025.07.25

夏に収穫、乾燥させて保存。山椒の実でつくる“粉山椒”


森と暮らしがこれからもずっと続いていくために。森の恵みのレシピや持続可能な社会をつくっていくために知っておきたいことをまとめた小さなweb事典です。

梅雨が明けた7月下旬。やまとわの森に生えている山椒にたくさんの実がなっています。
実がすでに固くなっている時期なので、粉山椒を作ってみることにしました。

山椒は、日本全国の森に生えています。もしかしたら、皆さんの近くの森にも生えているかもしれません。森で見かけたら、ぜひお試しください。

実山椒について

< 分類 > ミカン科サンショウ属

< 生えている場所 >
比較的、日本全国の森で見ることができる植物です。特に、色んな樹木が生えている雑木林の少しじめっとした木陰に生えています。オスとメスに分かれていて、メスの木のみ実を付けます。

< 収穫時期 >
5月ごろに収穫すると、柔らかい実山椒を収穫することができます。7月ごろに収穫すると、実が固いものを収穫することができ、こちらは粉山椒をつくることができます。

作り方

(1)夏真っ盛りの7月、青々と実っている“実山椒”を収穫しました。

(2)収穫した実山椒を網に広げ、天日干しをしました。そうすると、写真のように実がパカっと開いて、中から黒い種が出てきます。この種を1粒ずつ取り除いていきます。

(3)この青い状態の実山椒を、すりこ木を使って粉にしようと挑戦してみました。しかし、実がぺしゃんこになるだけで、粉になりそうな気配は全くありません。まだ乾燥が足りないのかなと思い、もう少し天日干しをしてみることにしました。

(4)天日干しを続けること約1週間。様子を見に行ってみると、実山椒はきれいな朱色に変わっていました。

(5)早速、この朱色に染まった実山椒をすりこ木で粉にしてみたところ、きれいな粉になりました。※ミキサーを使ってもOK

(6)少し白っぽい皮が気になったので、ふるいにかけて。風味豊かな粉山椒ができあがりました。

粉山椒は、やはり擦りたてが一番ですね。
実山椒を乾燥したものをストックしておいて、使いたい時にすりつぶせば年間通して楽しむことができます。

ぜひお試しください。

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