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2023.06.13

旧暦の端午の節句に食べられてきた森のおやつ。朴葉で包んだ木曽の郷土食、朴葉巻き。

森と暮らしがこれからもずっと続いていくために。森の恵みのレシピや持続可能な社会をつくっていくために知っておきたいことをまとめた小さなweb事典です。

やまとわの森には、ホオノキがたくさん生えています。ホオノキは、とっても大きな葉っぱを付けているので、森の中を歩いていると目に付きやすい樹木の1つ。葉っぱの裏側が白っぽい色をしているので、風が吹くと、みどり色の葉っぱとしろ色の葉っぱが交互に見えて、遠くからでも見つけやすい樹木です。

今回は、ホオノキの葉っぱ(朴葉)を使って、古くから月遅れの端午の節句(6月5日)に食べられてきた信州・木曽の郷土食”朴葉巻き”を作ってみました。

ホオノキについて

<分類>モクレン科モクレン属

<生えている場所>
比較的、日本全国の森で見ることができます。うすい灰色のツルっとした樹皮をしていて、大きな葉っぱを付けているので、森の中では見つけやすい木の1つなのではないでしょうか。

<葉っぱの収穫時期>
5月下旬~6月上旬ごろ

材料

米粉250g、小麦粉13g、塩少々、砂糖大さじ1.5、あんこ360g、朴の葉、イグサやわら(今回は麻紐を使用)
※今回は倍量で作っています

作り方

(1)ホオの葉っぱを濡れ布巾などで優しく拭きながら、葉っぱの表面についた汚れを取り除いていく。
ポイント : 葉脈に沿って拭いていくと、汚れがきれいに取れやすいです。

(2)米粉に塩と砂糖を入れて、まんべんなく混ぜる。

(3)米粉の中に熱湯200ccを2~3回に分けて注ぎ、ゴムベラで切るように混ぜる。

(4)手で触れる温度になったら、ひとつのかたまりになるようにまとめながら捏ねていく。
ポイント : 力を入れながらこねてしまうと手にくっついてしまうので、生地を転がすようにしながらまとめていく。

(5)生地をざっくりと12個に分ける。小さく丸めると同時に、あんこも俵型に丸める。

(6)(5)で作った小さなボール状の生地を親指で優しく押しながら、円形の平べったい形に整えていく。

(7)俵の形に丸めたあんこを、(6)で作った生地の上に乗せて包んでいく。
ポイント : あんこを包む時に、生地の厚みが均等になるように心がけながら包んでいくと美味しく仕上がります。

(8)(7)で作ったお団子を朴葉の真ん中より少し下くらいの位置に置く。次に、左右の葉っぱを団子を包むように折り畳む。

(9)次に、葉っぱの先端の部分を団子を包むように上方向に折り畳む。そして、それをもう1回くり返す。

(10)最後に、イグサやワラなどを使って縛ります。(※今回は麻ひもを使いました)

(11)お湯を沸かした蒸器に、団子を包んだ朴葉を入れて、約20分間蒸す。

(12)20分経ったら蒸器から出して、新聞紙の上などに立てて置き、風通しの良い場所で冷ます。
ポイント : この時、うちわなどで扇いであげると、葉っぱの中の蒸れを減らすことができます。

(13)完成。

経木職人の酒井さんのお誕生日が近いので、ほお葉巻きを食べながらスタッフでお祝いをしました。
朴葉巻きにちょうど良い朴の葉が取れる6月。酒井さんのお誕生日祝いに朴葉巻きを作るのが、やまとわでは恒例になっています。

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