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2021.10.20

クライメートポジティブとは

森と暮らしがこれからもずっと続いていくために。森の恵みのレシピや持続可能な社会をつくっていくために知っておきたいことをまとめた小さなweb事典です。

クライメートポジティブとは、温室効果ガスの吸収量を排出量よりも多くするための取り組みのことをいいます。

世界気象機関(WMO)によると、2019年世界の平均気温は産業革命前から1.1℃上昇しました。
2015年フランス パリで行われた国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)では、産業革命前からの気温上昇を2100年までに1.5℃に抑えようとする目標が定められています。つまり、あと0.4℃しか残っていません。これを実現するためには、温室効果ガスの排出量と削減量を同じにする“カーボンニュートラル”の考え方では気温上昇を抑えられないことが分かってきています。

クライメートポジティブに取り組む企業も増えています。
イケア(IKEA)は2030年までに、エイチアンドエム(H&M)は2040年までにクライメートポジティブを達成しようとしています。また、バーバリー(BERBERRY)は2040年までにカーボンニュートラル実現を目標としていましたが、ハードルを上げてクライメートポジティブに取り組むことに変更しています。(参考/「2040年までにクライメート・ポジティブを達成する」バーバリーの決意。

クライメートポジティブの同義語としてカーボンネガティブがあります。
カーボンネガティブは、カーボン(二酸化炭素)を“除去する”ことを“ネガティブ”であらわすのに対し、クライメートポジティブは温室効果ガスの吸収量が排出量よりも多く、気候変動緩和にとって好ましい状態であることから“ポジティブ”という言葉を使っています。また、カーボンポジティブという言葉もあります。カーボンを“吸収できている”ことを、“ポジティブ”と表していますので、こちらも同じ意味になります。

クライメートポジティブ、カーボンネガティブ、カーボンポジティブ。この3つの言葉は同義語で同じことを指していますが、取り組む企業側の呼び方の違いによるもののようです。言葉は異なっていても、それぞれの企業が温室効果ガス削減のために持続可能な社会を目指し、積極的に取り組んでいます。

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