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2021.10.08

サーキュラーエコノミーとは

森と暮らしがこれからもずっと続いていくために。 森の恵みのレシピや持続可能な社会をつくっていくために知っておきたいことをまとめた小さなweb事典です。

サーキュラーエコノミーとは、資源を循環させる経済のことで「循環型経済」とも言われています。地球温暖化により、気候変動など深刻な環境問題を巻き起こしている昨今。これらは全て、産業革命以降の資本主義の発達による私たちの経済活動がもたらしたものです。サーキュラーエコノミーとは、これらの課題を解決するために生まれた新しい経済システムです。

今までのリニア・エコノミー(直線経済/大量生産・大量消費・大量廃棄といった一方通行の経済)から、3R(Reduce:ゴミを減らす/Reuse:繰り返し使う/Recycle:再利用)をベースに、あらゆる段階で資源の効率的・循環的な利用を図りつつ、付加価値の最大化を目指しているサーキュラーエコノミー。資本主義の歴史の中で”最大の革命”とも言われています。

長野県上田市に本社を構える株式会社アトリエデフは、素材を再活用して建築すること、産業廃棄物を出さないこと、環境負荷を与えないこと、人の健康を害さないことを徹底した家づくりを提案しているハウスメーカー。

もともと、「土に還る家づくり」をテーマに、環境に優しい自然と調和する暮らしを家づくりを通して提案してきたアトリエデフですが、未来の子供たちに美しい地球を残したいという想いの下、サーキュラーエコノミーの実現に向けて、積極的に取り組みを行っています。

アトリエデフ「循環の家 八ヶ岳」

もともと、物を大事に使い回すという文化を持っていた日本。”もったいない”という言葉は、そういった日本の精神が生み出した言葉でもあります。
今から遡ること約400年前の江戸時代では、社会そのものが循環をしていました。まさに、サーキュラーエコノミーを当たり前に実践していたのです。例えば“着物”。着物は、幼少期から身体が大きくなってもずっと着続けられる設えとなっています。また、穴が開いたら繕い、外着として着れなくなったら寝間着に、寝間着でも着られなくなったら、雑巾やはたきなどにリメイク。それでも使えなくなったら、最後は燃料になっていたのだそう。その灰も、畑の肥料や陶器の上薬などに使われていました。

身の回りにあるものを大切に活かしながら、そして工夫をしながら日々の暮らしを楽しむ。そういう心遣いが、きっとサーキュラーエコノミーに繋がっていくのではないでしょうか。


私たちについて豊かな暮らしづくりを通して、
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森の資源を使った楽しい
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