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2024.05.28

基本の木会議 “鳩吹山から山採り苗を収穫して素敵な36の庭をつくろう”


基本の木会議とは?

2か月に一回のペースで開催される、やまとわ全体のミーティング。テーマも開催場所もその時の担当者が自由に決めることができます。

それぞれの拠点で働いているスタッフが一堂に集い、その時のテーマでディスカッションしたり、勉強をしたりしながら、スタッフひとりひとりのスキルアップを図るものです。

5月上旬、第31回基本の木会議を行いました。今回のテーマは、“鳩吹山から山採りの木を収穫して素敵な36の庭をつくろう”。

まずは、庭を作ろうとしている36オフィス近くの場所を皆で歩きました。
イベントの際にはここで焚き火をやったり、オフィスの中ではなく外でミーティングをしたり。事業部を越えたメンバーで構成された4チームそれぞれが「どんな木を植えたら良いか」「どんな空間にしたいか」考え、“森と暮らしの間の庭づくり”を目指します。

続いて、「森の中に生えている木を庭に植え替える」ことが木々に与える影響や植えた後どういうことに気をつけるのか、についてレクチャー。
陽の当たり方や土の環境、根っこの状況など言われてみると当たり前なのですが、植え替えることがもたらすことについて改めて気がつかされます。

その中でも、「新芽」についての話が面白かったので紹介します。
新芽は前年の春先の環境に合わせて準備がされるということ。その場所の日照や気温などに合わせて来年の準備を春先から始めています。そのため植え替えて、根が活着しても次の春、夏を乗り越えてはじめて安心できるそうです。
木々は、常に少し先のために栄養を蓄え、環境に適応しながら生きているのだと改めて気付かされます。森のそばで暮らしていても、知らないことばかり。

そこから山道に強い車に分かれて乗車し、36オフィスから約2キロの場所にある鳩吹山へ。
一昨年度より委託を受け、やまとわで管理している55haの森に入ります。

「樹種が全く分からない。」「木材の状態になっていれば種類が分かるんだけどな~」「ホオノキは分かるよ。」
あちこちから聞こえてくる声に今回の担当者が話しかけます。
「フィーリングを大切にしてください。あまり頭は使わなくて大丈夫です。」
さらに、苗を採取するにあたって木の高さや広げている枝の大きさと根っこの関係について説明がありました。

いよいよチームに分かれて苗を選びます。
最初は同じように見えていた木も、目が慣れて来るとひとつひとつ葉や木の姿が異なることがはっきり見えてきます。

花が咲くのか、秋に紅葉するのか、食べられるかどうか。
大きさや全体の形、木が持っている雰囲気など。
“これだ”と思う苗を決めたら、チームで協力してスコップやつるはしを用いて掘り起こしていきます。

根を傷つけないように細心の注意を払います。雨が降っていたので土が柔らかく、想像していたよりもスムーズに作業が進みました。

どのチームも最初の1本目を決めるのに時間がかかっていましたが、その後はどんどん決まっていきます。
地形を見たり、日の当たり方を見たり。
森全体を眺めて少し視点を変えてみると、違う樹種に出会えることに気がつきました。

掘り起こした苗をユニックに載せ、36オフィスへ

お昼を挟んで、午後は36オフィスの外での作業。
全体のバランスを見ながら、まずは苗を植えたい位置を確認。配置が決まったら、穴を掘り、水を入れ、苗を植えていきます。

ホオノキ、サンショウ、ツツジ、ウリハダカエデなど全部で12種類の山採り苗を植えました。

気持ちの良い青空の下、外のテーブルでお茶をしながら振り返り。今回も、スタッフがおやつをたくさん手づくりして来てくれました。
飲み物は、ホットコーヒー(little Beansのグアテマラ)といちえのほうじ茶、自家製レモネード(広島県尾道の無農薬レモン)。おやつはチョコバナナマフィンとごまプリッツ、チョコと柑橘のビスコッティ。

たくさん体を動かし、五感を使って森を楽しみ、5月らしいお天気の中気持ちの良い一日を過ごすことができました。
今回植えた山採りの苗がここでどんな風に育ち、これから庭がどうなっていくのか。
数年後、数十年後の姿を想像しながら、苗の成長を見守っていきます。

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