伊那市内にお住いの個人の方から、2種類の家具製作依頼を受けました。(詳細はこちらの記事をご覧ください)
ひとつめは、庭のアカマツの伐採とそのアカマツでスツールをつくってほしいという依頼。このアカマツは100年以上前から庭にあり、家族の歴史とともに成長してきましたが、日当たりが悪くなってしまったこととこのまま大きくなっていくと手入れが難しくなることを考え、伐採を決意されました。
農と森事業部でアカマツを伐り、このアカマツをつかってスツールを4脚製作。
やわらかいアカマツの特徴を考慮しながら座面と脚をつなぎ、個性的な木目を生かしたひとつひとつが特徴のある座面になりました。
もうひとつは、子どもの頃過ごしていた家で使っていたケヤキの大黒柱をつかって、座卓を作ってほしいという依頼でした。
製材してから見えてきた材の様子が、堂々としていたので存在感を残したかったという職人。通常、座卓に使われている天板の厚さよりも厚みを持たせました。さらに、大黒柱だった名残である“ほぞ”の一部を天板の裏に残すことができました。
長い間家族を支えてきた庭のアカマツと大黒柱。形を変え、より身近な家具として、これからも家族の歴史を紡いでいきます。
< information >
・納品プロダクト/スツール
樹種/アカマツ
木の産地/長野県伊那市
・納品プロダクト/座卓
樹種/ケヤキ
木の産地/伊那谷
・納品日/2022年8月
・クライアント/個人 様