ずっと続いていく暮らし
自然の営みと人の営みが関わり合って循環していく暮らし
森をつくる暮らしをつくる
やまとわは、豊かな暮らしの提案を通して、豊かな森を育むことを目指しています。豊かな暮らしとは、どんな暮らしでしょうか。私たちは「ずっと続いていく暮らし」だと考えています。自然の営みと人の営みが関わり合って循環していく暮らしです。
行き止まりのない暮らしの形。人の都合だけでなく、自然の都合だけでもない。お互いが良い関係性をつくること。それが、私たちが考える「ずっと続いていく暮らし」。
地域資源の堆肥づくりを循環の中心に
伊那谷にあるものと共に生きていくこと。それが大切です。
私たちの農場の隣に、ポニーの飼育を通して子どもたちの体験学習を実践している「パカパカ塾」があります。大事に育てられているポニーの糞に地域内の牛糞、森の資源を合わせて、有機堆肥をつくっています。遠くから何かを運んでくるのではなく、伊那谷の自然の循環の中にある農場。
だから、化学農薬や化学肥料は使わない。それは、ずっと続いていく暮らしをつくりたいから。100年先も続いていく農場。世界の地下資源ではなく、伊那谷の資源を使う。
冬に林業をして、夏には農業をする
日本の木は、春から秋にかけ、葉を出してたくさんの水を吸い上げます。だから夏の木はとても重く腐りやすい。葉も多いため、伐倒後の手間も増える。冬になると、木は水を吸い上げるのをやめて、成長をとめて春を待つ。冬の木は乾燥しているから、夏に比べ軽くて、腐りにくい。
一方、農業は春から秋にかけて作物は育つ。
だから、私たちは冬に林業をし、夏には農業をする。農林業の関係には、確かな循環があります。森の土や落ち葉を畑に使い、ものづくりの端材を炭に変えていく。森の資源が畑の資源へと変わり、美味しい野菜を育てる。
そうやって、地域の循環を見つめることが、「森をつくる暮らしをつくる」につながっている。私たちは、足元の暮らしを見つめながら、自然と生きていく。