先祖代々大切に守り受け継がれてきた山に、花木を中心とした樹木の植林をさせていただきました。
この場所は元々、アカマツを中心とした樹木が生い茂る自然豊かな森でした。
しかし、松枯れ病が猛威を奮っている地域にあるため、一刻も早くアカマツを伐採して樹種転換をする必要がありました。そこで、山主さんはアカマツの伐採を決意。しかし、伐採後は樹木がほとんどなくなった寂しい状態で、森の姿がガラッと変わってしまいました。
その姿に心を痛めていた山主さん。ここには、山を守ってきたご先祖様を祀っている大切なお墓もあります。お墓から見える景色を、自然豊かで季節の移り変わりを楽しめるような森にしたいと、弊社にご相談をいただきました。
「春夏秋冬、いつでも楽しめるように、花木を中心とした樹木を植えたいんです。」
山主さんからどんな樹木を植えたいのかなどご要望を伺い、その中からこの山の環境にあった花木をはじめとした樹木を選定、植林しました。
今回植えた苗木は、大人の背丈よりも遥かに低い、小さな苗木。その苗木が森をつくる立派な樹木になるためには、20年、30年はかかることでしょう。山主さんは、数十年後の山の風景に思いを馳せながら、そして次の世代の人たちを想いながら、この植樹を決意されました。
その想いがしっかりと実るよう、私たちもこの森を大切に見守っていきたいと思います。
・実施内容/山の調査、植栽提案、植樹
・植栽樹木/ヤマツツジ、ヤマボウシ、ヤマザクラ、ウリハダカエデ、コブシ、マンサク、ナナカマド
・実施期間/2022年10月
・エリア/長野県伊那市
・クライアント/個人 様