
基本の木会議とは?
2ヶ月に一回のペースで開催される、やまとわの全体ミーティング。「森をつくる暮らしをつくる」ってどういうことだろう?に立ち返る時間。
今、やまとわのメンバーでどんなことを考えたらいいか、テーマも開催場所もその時の担当者が自由に決めることができます。
2025年が明けて日常のペースを取り戻しつつある1月中旬、第35回基本の木会議を行いました。
新しい年を迎えたタイミングで、その年の目標を決める人も多いはず。
今年最初の基本の木会議は、まさに2025年の目標を立てることがテーマ。
単純に今年の目標を立てるのではなく、5年後の2030年にこうだったらいいなと思う「やまとわの姿」と「自分の姿」を先にイメージして、そこから今年の目標を導き出そうとするものです。
「目標を立てることって難しいですよね。私もすごく苦手です。」担当者からのコメントからスタートしました。

まず、今私たちはどんな時代を生きているのかについて説明がありました。
現代社会は「VUCA」の時代と言われています。VUCAとは、Volatile(変動)、Uncertain(不確実)、Complex(複雑)、Ambiguous(曖昧)から頭文字を取った言葉。変化が激しく、先行きが見えにくく、なかなか予測できない状況を表しています。
では、このVUCA時代にやまとわはどう活動していくのか?
2030年の世界や日本がどうなっているのかについて、人口・労働力や経済・産業構造、環境・食料事情などについて様々な資料を用いて分かりやすく解説してくれました。

続いてやまとわの5年後を考える前に、これまでのやまとわについて振り返ります。
2016年に創業、現在9期目が進行中であること、これまでの売上高の推移や事業部ごとの売上、従業員数の推移についてグラフを用いて説明。創業当時からいるスタッフも、半年前から働き始めたスタッフも一緒に、会社のこれまでと現在について数字で知る良い機会となりました。
ここまでの説明を踏まえ、4グループに分かれて2030年の社会とやまとわについて話し合います。


グループワークで5年後のやまとわについて考えた後は、それぞれの目標を考える個人ワーク。ワークに入る前、担当者が分かりやすい具体例を挙げながら、目標を立てるための手順を説明します。

自分が慣れていて安心感を持って過ごせる場所や状況(コンフォートゾーン)を抜け出すため、より解像度の高い理想を描いてから具体的な目標を立ててみることが大事だというアドバイスがありました。2030年へのVISION MAPとして、仕事、人間関係・家族、マインド、その他(趣味、知識、お金、健康、学習)それぞれにおいて、自分はどのような暮らしや仕事をしていたいかについて考え、その上で2025年の目標を考えていきます。

「立てた目標は、発表しなくて大丈夫です。記入した紙は封筒に入れて、それぞれが年末まで保管して下さい。」目標の用紙には、2025年12月の自分へ向けたメッセージも記入します。

最後に各グループが自由な発想で思い描いた2030年のやまとわの姿を発表します。
A)全国放送で特集される
B)やまとわ経済圏が生まれる
C)世の中に支持されて事業成長
D)伊那谷を背負って世界に出る
どのチームも“2030年はあまり明るくない”という話から始まったと言いますが、「都市部への一極集中が進むかもしれないけど、よりローカルを大切にする時代になるのではないか」「AIの時代になっていくが、ものづくりや体験、経験は置き換えられない」といったように、ポジティブな捉え方で5年後のやまとわについて考えました。

最後に、中村さんからは2018年に作成したやまとわの未来予想図をスクリーンに映しながら「日本でしか持ち得ない価値を届けていきたい」ということと、そのためには情報発信が必要で自身も昨年から英会話を頑張っているという話がありました。
奥田さんは、まず年度はじめの会で挙げている今年度の目標が「自然と対話」であることについて触れ、事業部mtgや対話することが大切であること。やろうとしていることが「面白いかどうか」が大事で、その結果として売上が上がるということに意味づけをしていきたいと話しました。
新しい年を迎えた今、ひとりひとりが会社や自分自身を見つめ直し、仲間と対話をしながら具体的なイメージを持って目標を考えることができた良い機会となりました。