6月22日(土)~23日(日)にかけて、第2回KOA森林塾「チェーンソーの使い方基本編・応用編」を行いました。
今回は、鳩吹公園の山小屋に集合。この場所は、KOA森林塾が誕生してから25年間に渡って森林塾を見守ってきた、歴史ある建物です。
まずは、チェーンソーの使い方、伐倒方法、造材の仕方についての講義。
安全に、思い通りの方向に倒すにはどうしたら良いのか、論理的に話をしてくださる早川先生。助手として、何度も早川先生の授業を傍から見ていますが、いつも分かりやすく、毎度のことながら勉強になります。
伐倒の論理を学んだら、いざ、現場へ移動。今回は、KOA森林塾のOBで、現在山造り舎で木こりとして活躍している和泉さんにも講師としてお越しいただきました。
現場に着いたら、まずは2班に分かれて、選木の作業。
前回調査したエリアの中でどの木を残したらいいのか、じっくりと木と森と向き合い、残す木を選んでいく塾生たち。
次は、いよいよチェーンソーを使って木を伐っていきます。
初めてチェーンソーを使う方も多く、少し緊張した面持ちの塾生たち。
まず最初に、チェーンソーを使って玉切りの練習を行いました。
チェーンソーの簡単な動作を学んだら、再度現場にて和泉先生から伐倒の論理についての説明。どのポイントに気を付けて木を伐ればよいのか。どうしたら、安全に木を伐れるのか。
「安全第一」、これが、何よりも大切です。林業は、毎年沢山の死傷者が出ている危険と隣り合わせの仕事です。
念には念をと、何度も安全管理や伐倒方法について説明をしてくださいます。
次は、いよいよ伐倒!
どの方向に倒せば、安全に、スムーズに木を倒すことが出来るのか、木の通り道を見極めます。
方向が決まったら、木の幹に設計図を書いて、いよいよ切れ込みをいれていきます。
水平に切り込みが入っているか、伐りすぎてないか、伐倒方向は合っているか・・・。
逐次確認をしながら、丁寧に木を伐っていきます。
木が無事に倒れた時、塾生の皆さんは安堵の気持ちや達成感でいっぱいの表情をされていました。
伐倒後は、直ぐに切り株の確認。当初の設計通りに、ちゃんと木を伐ることが出来たのか、分析をします。
今回の実習を通して、今まで陽が当たらなかった森に、少しずつ光がさしてきました。
今、私たちがやっていることは、雀の涙かもしれない。
森の時間軸はとても長く、すぐに成果を可視化するのは難しいかもしれません。
しかし、やらないよりもやった方がいい。せっかく先人が私たちのことを想って、汗水流して育ててくれた木。
その想いを無下にはしたくない。そして、私たちの子孫には、もう一度「森って、山っていいよね。山欲しいな」と思ってほしい。
私たちは、少しづつではありますが、森づくりの輪を、大きくしていきたいと思っています。
次回は、いよいよ最終回。
少し雨も降りましたが、何とか無事に開催することができました。
その様子も追って共有します!