
基本の木会議とは?
3ヶ月に一回のペースで開催される、やまとわの全体ミーティング。「森をつくる暮らしをつくる」ってどういうことだろう?に立ち返る時間。
今、やまとわのメンバーでどんなことを考えたらいいか、テーマも開催場所もその時の担当者が自由に決めることができます。
4月中旬、第40回基本の木会議を行いました。
今回のテーマは日本蜜蜂。日本蜜蜂について学び、巣箱を作って実際に設置してみようと担当者が企画してくれました。

日本に400種類以上いると言われている花蜂(ハナバチ)。植物の受粉に役立っており、世界全体の種子植物のうち8割は花蜂が花粉媒介(ポリネーター)していると言われています。
日本蜜蜂はそのひとつ。在来種の蜜蜂で、北海道や沖縄、離島を除く日本中に生息していることや自然界では樹木の洞(うろ)や岩の隙間、民家の床下、屋根裏、壁の隙間など狭いところに巣を作ります。

さらに西洋蜜蜂と日本蜜蜂の違いやニホンミツバチの群れの構成について学び、日本蜜蜂が巣箱に入るにはどんなポイントがあるのか詳しい説明がありました。

座学の後は制作。続いて5チームに分かれて巣箱を作ります。
使う材料はあらかじめ準備されており、1チームにひとりずつ木工職人が入ります。基本の作り方は見本と同じですが、中に塗るミツロウの量や屋根の傾きはそれぞれがチームで相談しながら作っていきます。



巣箱ができあがったら、設置場所の鳩吹山へ移動します。

日本蜜蜂が好む巣箱の置き場所として、担当者がいくつかポイントを紹介してくれました。
・朝日が当たり、午後からは日陰になる。日中と夕方に直射日光の当たらないところ(巣箱の入口は東から南向き)
・前方(東から南側)が開けているところ
・目立つものがあるところ(大きな広葉樹、岩など)
・地面から1~2m高い土手や岩場、丘などの上(窪地は✕)
・蜜源となる植物が豊富な場所
・適度に風通しがあり乾燥したところ
・川、沢、湧き水、湿った土等の近く
・静かなところ
以上を踏まえて、班ごとに指定されたエリアの中から良さそうな場所を探します。

設置場所の表面を平らに整えて、ブロックを置いてその上に設置します。それぞれが思い思いの場所に置きました。
それぞれの班の設置場所と設置理由

1班 : 日当たりがよく、巣箱のチェックがしやすい場所を選びました。広葉樹が多く生えている、奥田さんを中心にフォレストレッジの卒業生たちが道づくりをしている入口付近の木の根元。 今はとても日当たりが良く暖かく、季節が進めば巣箱の上の木々の葉が生い茂り、丁度良い木陰になると考えました。

2班 : 蜜蝋たっぷり塗ってみました。みんなで念も込めたので、どうか気に入ってくれますように…

3班 : 新設作業道を端から端まで歩いてみて、以下の理由からこの場所に設置しました。
・広葉樹があり、午前中日当たりがよく、午後は程よい木陰になりそう
・巣箱までアクセスの良さも考慮

4班は新設作業道の入り口の4差路東斜面、シンボルになるヒノキの木の下に設置しました!
・東側が林道でひらけていること
・近くに春の蜜源となるクロモジが開花していること
・シンボルになるヒノキがあること
などを考えて設置してます
蜜蝋は東側の一面とすのこ、入り口に塗ってます!

5班 : ハニーテラスHATOBUKI
※日当たりが良いことから、サニー。ミツバチの巣なので、ハニーとしています
「ミツバチにも人間にも優しい」がテーマ。 雨風を防ぐために入口の方に長めのひさしを作っています。南東向きで日当たり、眺め、風通しも良く、近くにはタチツボスミレがたくさん生えており、最高の立地です。 また土場からは徒歩3分ほどで、巣の観察に通うのにとても便利。ケルンが目印となっています。
日本蜜蜂を引き寄せるというキンリョウヘンの花と同じ成分が入った誘引剤をそれぞれの巣箱に設置しました。
今回設置した巣箱は「待ち箱」というそう。
日本蜜蜂が入ることを願って、これからしばらく観察を続けていきます。


