
やまとわではこれまで、伊那谷の森で木を育て、伐り、活かす仕事を続けてきました。
森の中に一歩踏み込むと、そこには光を求めてぐっと枝を伸ばし、雪の重みに耐えて根を張る、たくましい木々の姿があります。 そんな、森の厳しい環境の中で自分だけの「形」をつくってきた木を、もし、暮らしに迎えることができたら。
森の生態系の一部を「庭」に届けることを始めたいと思っています。
山を知り、庭を考える。それは、森と暮らしの間に、関係性を取り戻す試みでもあります。
森の中で自然に芽吹き育った木——「山採りの苗木」を、庭づくりに使います。光を求めてぐっと曲がり、風に耐え、他の木との競争の中で、自分だけの形をつくってきた木。そんな個性を宿した木を庭に迎えることは、森の生態系の一部を、暮らしの中にそっと持ち込むことでもあります。また、密集した森から木を一本選んで採り出すことは、残された木々に光を届け、森の健やかさを取り戻すケアにもつながると考えています。 庭づくりが、森の再生と地続きになる。

もうひとつ、やりたいことがあります。 企業の敷地や公園といった場所を、管理すべき「場」として見るのではなく、豊かな生態系の一部として捉え直すこと。僕らが暮らす「里山のランドスケープ」を、いまの時代の視点でリデザインすることです。森と庭。山とまち。自然と暮らし。その間をつなぐ仕事を、地道に、まずは一本の木を植えることから始めます。
植樹木医による診断、きこりチームによる伐採、山採りの苗木と森の素材から使った堆肥を使った庭づくり。林業と農業がつながり、まちまで染み出していく。その連鎖にとても嬉しくなります。 個人のお庭から、企業・自治体の緑地まで。
「なんか楽しそうだな」と、面白がって一緒に取り組んでくださる方いらっしゃいましたらぜひお声がけください。