2023年5月にオープンした産学官連携拠点施設“inadani sees”。
農と森や伊那谷の自然資源を生かして、持続可能な地域を創造するための「企て」を生み出し、それを見えるカタチに変えていく場所です。
ラボやシェアオフィスのほか、会議室やプライベートルーム、ホールやキッチンなど使い方に応じて利用できる様々なスペースを兼ね備えています。
こちらの施設がオープンするにあたって、エントランスや休憩スペースなどの共用スペースで使われるテーブルや椅子、会議テーブル等を製作しました。
会議室テーブルの脚は四方転びで組んでいます。そのことによって安定感が生まれ、スタイリッシュなデザインになりました。天板の周りは大きめに丸く面を取り、やわらかな雰囲気を出しています。樹種はサクラを使用しました。
ハイチェアは、クリ、サクラ、クヌギ、コナラの4樹種を使用。座る際に座りやすいように、背もたれを低めにしました。
背もたれのカーブに添って背柱を削り、さらに足を置く部分を丸くすることで、リラックスしながら長い時間座れるように工夫してあります。
また木材は、全てほぞで組んであり、強度を高めています。
この場所に多くの人が集い、見た目も手触りもあたたかみのある家具を使っていただくことで、インキュベーション施設として多くの企てがカタチになっていくことがとても楽しみです。
<information>
・納品家具/会議用テーブル、丸テーブル、チェア、ハイチェア、棚
・樹種/クリ、サクラ、クヌギ、コナラ、エンジュ、カツラ
・木の産地/伊那市
・納品時期/2023年4月
・所在地/伊那市西箕輪7200‐27
・クライアント/伊那市 様