
伊那市でかまど炊きの豆腐と自家製酵母のカンパーニュ等を販売するお店「とうふ カンパーニュ 暮らしの品mui」。
ご夫妻でつくっている豆腐やカンパーニュのほか、選りすぐりの調味料など商品を販売するだけでなく、豆腐やカンパーニュをつくる体験を企画するなど様々な関係性づくりを大切にしていらっしゃいます。

muiさんでは、この度ご家庭で豆腐づくりができるスターターキットを発売。このキットは、型箱、絞り袋・敷布、大豆、にがりがセットになっています。
やまとわでは、型箱の制作をしました。市販の豆腐型は底付のものが多いですが、初めての方でも作りやすいように底が抜ける仕様になっています。

使用した木材は、経木生産の際に出るアカマツの端材。豆乳を炊いたり、油揚げを揚げるかまどの薪として利用下さっているmuiさんが、「豆腐型箱を経木の端材で作れないか」と提案して下さいました。

型、底、蓋の全てを蟻継ぎ(ありつぎ)で組んでいます。蟻継ぎとは日本の伝統的な木組み工法。木の動きを読みながら全体的な仕上がりを考え、適した部材を選んでいます。



衛生管理上、販売用の豆腐には木型は使えないといいます。
家庭だからこそできる豆腐づくりを通して、木のかおりや手触りだけでなく木工職人の技である美しい蟻継ぎや木目にも注目していただけたら嬉しいです。